今日(2020年3月15日)からマスク転売規制が始まりました。
【これで、マスクが正しく世に出回り店頭に並ぶはずなので安心して買える!】
という消費者の思いもつかの間…
ネットではこんな声がよく見受けられます。
転売屋が減ったのは事実だが、マスクの流通はまだまだない。
しかも、業者の高値での販売は規制外だというから意味が無いのでは?
いや、ホントにそうですよ。
国民はマスクが適正な値段で購入したいだけなのに、そんなの関係なくただ転売屋たちがいなくなっただけ…
というのが現状です。
そして、みんなルールがハッキリわかってないし、そもそもの規制に穴がありすぎてグレーゾーンが多発!
なのでもう一度、ちゃんとおさらいしましょう。
そもそもマスク転売規制の理由は?
下記に続く引用文の元は経済産業省から引用したものです。
【マスク転売規制についてのQ&A】
Q.1-1 なぜマスクの転売を禁止するのですか。
<答>
新型コロナウィルスの感染拡大の不安に乗じて、小売店舗などでマスクを大量に購入し、
インターネット上で高額で転売する行為が確認されています。こうした行為は、マスクの品
薄状態に拍車をかけるものです。
政府は、①転売目的での購入は望ましくないとの呼びかけ(2 月 5 日)、②デジタル・プラッ
トフォーマー各社に対する利用者への啓発の依頼(2 月 6 日・26 日)、③マスクの大量購
入を控えることの呼びかけ(2 月 12 日)、④大手のネット売買サイトに対する、3 月 14 日
から当面の間の、マスク等のオークションへの出品取り止めや大ロットでの販売を制限す
ることの要請(2 月 28 日)など、様々な取組を行ってきています。
しかし、転売により利益を得る行為が引き続き見られるため、緊急措置として、こうした転
売行為を禁止することとしました。
簡単に言うと、違法転売屋たちのせいでマスクがちゃんと国民に回らないから、そいうやつらを排除してマスク品薄状態を一刻も早く緩和したいという事です。
ですが、現状は全くマスクの流通はありません。
マスク転売規制の内容は?
Q.1-2 規制の内容を教えてください。
<答>
①小売店舗や EC サイトなど不特定の相手に販売する者から購入したマスクを、②購入し
た金額よりも高い価格で、③インターネットや店舗などを通じ不特定または多数の者へ転
売することが禁止されます。
Q.3-2 マスクの転売行為が全て禁止されるのですか。
<答>
マスクの転売行為が全て禁止されるわけではありません。規制の対象になるのは、①小
売店舗や EC サイトなどから購入したマスクを、②購入した金額よりも高い価格で、③イン
ターネットや店舗などを通じ不特定又は多数の者へ転売することが禁止になります。
Q.3-8 インターネット上での「マスクの出品」も禁止されますか。
<答>
ネットオークションなどにおける、「マスクの出品」行為自体は禁止されていません。しか
し、出品後に購入価格を超えた価格で売買契約が成立し、譲渡が行われれば違反行為と
なります。
購入したマスクを買った額以上に上げて転売するのはダメですよって事です。
なので、マスクの転売自体がダメなわけではないです。
しかし、これだと製造会社や卸会社は別に値段を上げて販売しても良いって事になりますよね。
マスク転売規制に違反したらどうなる?
ことらはもう、何となくわかってはいると思うんですが。
Q.1-3 規制に違反すると、どのような罰則がありますか。
<答>
違反行為を行った場合、一年以下の懲役若しくは百万円以下の罰金、又はその双方が科
されます。
また、法人の代表者や従業員等が業務として違反行為を行った場合は、行為者を罰する
ことに加え、法人等に対しても、上記の罰金刑が科されます
思っているより罪は大きめですね。
しかし、ちゃんとルールを守り悪質な転売をしなければ何も問題はないようですね。
この規制がかかったのはいいが、違反者の報告がありながらも実際に逮捕者が出るかは不明…
転売規制の対象となるマスクってどんなもの?
【転売規制の対象となるマスク】
Q.2-1 転売禁止の対象となる「衛生マスク」とは、どのようなマスクですか。
<答>
転売禁止の対象となる「衛生マスク」には、家庭用マスクをはじめ、医療用マスクや産業用
の使い捨て式防じんマスクなど、一般に市販されている健康・予防、衛生環境の維持等を
目的に用いられるマスクが幅広く該当します。また、個人が自作したマスクも対象となり得
ます。ただし、美容用フェイスマスク(美容パック)、使い捨て式でない防じんマスク(樹脂等
の面体を有するもの)、防毒マスクなどは対象外です。
勘違いしやすいのが、防じんマスクが【使い捨て】か【使い捨てではないか】の問題があるので注意が必要。
使い捨ての防じんマスクが違法です。
消毒用アルコールなどは規制外?
Q.2-2 消毒用アルコールなど、マスク以外の物資の転売は禁止になりますか。
<答>
マスク以外の品目については、現時点で、マスクと同様に需給がひっ迫し、高額転売が横
行しているとは言えないため、今回の規制の対象とはしていません。
規制外になるようですが、ネットではこんな声が…
医療現場、介護現場では未だにマスク、消毒液の不足状態が続いているみたいです、医療現場が崩壊すれば国民の健康のみならず経済に影響があります、マスク、消毒液の買い占め、転売等にもっと厳しい罰則とネット販売会社にも厳しい対応をとるべき、
— 横川不二男 (@I4RbJEhfKPVet2K) March 15, 2020
実は、マスクだけでなく消毒用アルコールも大量に不足しているよう。
マスクばかりが注目されているようなので当分対応しきれないと思われます。
マスクと違って1つ買って置けば、結構な日数使えるので早めに購入していた方が良いかもしれませんね。
マスク転売規制の現状について
現状では、規制は良かったもののルールがざっくりしてしまうのが混乱を招いている様子。
そして、マスクの適正価格とかっていうところが難しい。
何十、何百種類とあるマスクの定価なんてわからないし通販になると【送料込み】なども絡んで余計にわからなくなる。
これでは、ほとんどがグレーゾーンとなり逮捕にまで踏み込めないような気がします。
また、国内での転売は止められても輸出転売で稼ごうという人も出てくると思います。
何より、外国人の日本国内でのマスクの転売に関してはどのような処置をとるのか?
という問題点も出てくる。
いっそのことマスクの転売自体を禁止した方が、ハッキリしていて良かったのかもしれませんね。