【アンビリバボー】1997年アメリカで10歳男児が殺害された冤罪事件の真相は?

2020年4月30日(木 19時57分~21時00分の放送

奇跡体験!アンビリバボー】

~疑惑の殺人事件に協力を依頼したのは大量殺人鬼!~

【息子が殺害!疑問を持ったジャーナリストが協力を求めたのは大量殺人鬼!しかし、この依頼が衝撃の展開をみせることに!殺人事件のアンビリバボーな真相とは!?】

上記番組でも取り上げられた事件で、1997年にアメリカで起きた10歳の男児殺害事件で母親が犯人として逮捕された冤罪事件についての真相を調べました。

冤罪事件に関与する主な登場人物

母:Julie Rea Harper(ジュリー・レア・ハーパー)

息子:Joel Kirkpatrick(ジョエル・カークパトリック)

出典:https://www.uis.edu/

 

大量殺人犯(シリアルキラー):Tommy Lynn Sells(トミー・リン・セルズ)

出典:https://en.wikipedia.org/

 

小説家:Diane Fanning(ダイアン・ファニング)

出典:https://defrostingcoldcases.com/

 

場所と登場人物

・事件日:1997年10月13日

・時間:早朝4時頃

・場所:アメリカ合衆国、イリノイ州ローレンスビルの小さな町

・被害者:Joel Kirkpatrick(ジョエル・カークパトリック)当時10歳

・犯人:Julie Rea Harper(ジュリー・レア・ハーパー)

・真犯人:Tommy Lynn Sells(トミー・リン・セルズ)

・小説家:Diane Fanning(ダイアン・ファニング)

ジュリー・レア・ハーパーの冤罪事件の内容

当時、3年前に元夫とは離婚しておりシングルマザーで、母(ジュリー・レア・ハーパー)と10歳の息子(ジョエル・カークパトリック)の二人暮らしでした。

しかし、1997年10月13日の早朝4時頃に、ジュリーはジョエルの悲鳴で目が覚める。

急いで、ジョエルの部屋へと向かうがそこには刃物(ナイフ)を持った侵入者だった。

 

ジュリーはその際に侵入者(トミー・リン・セルズ)と乱闘となり、逃げられている。

息子(ジョエル)は侵入者(トミー)から胸部を複数回にわたって刺され、血だらけの無残な姿で亡くなっていた。

 

母(ジュリー)には十分アリバイがあったはずだが、当時息子(ジョエル)の親権を持っていた元夫は【ジュリアがやったんだ、そんな女だ、妊娠した時も中絶しようとしていたくらいだからな】と訴えていたのです。

当時は監視カメラなどもあまり普及しておらず証拠の不足。

第三者の関与も主張しているにも関わらず、元夫の証言が信憑性が高いとされ母(ジュリー)は大切な息子(ジョエル)を殺害した犯人として逮捕された。

そして母(ジュリー)は殺人罪で起訴され、禁固65年の刑に処されました。

ジョエル・カークパトリック殺害事件の真相

上記内容ですでに分かっているでしょうが、これは冤罪であり真犯人は侵入者のトミーリンセルズでした。

しかし、母親のジュリーが殺害したということで逮捕され、事件は幕を閉じたのです。

だが、これには続きがありました。

小説家(ダニー・ファニング)でノンフィクション事件やミステリーの小説を書いている人物の行動が冤罪ではなくなるのです。

 

ダイアン・ファニングは当時10歳の少年(ジョエル)が殺された事件の報道をテレビで見た時に違和感を覚えたそうです。

【本当に母親である彼女が犯人なのか?】と…

 

気になって仕方なかったダイアンは、既に逮捕(別事件で服役中)され刑務所にいた70人以上の大量殺人をしたとされるトミー・リン・セルズに手紙を送ったのです。

その理由は、【連続殺人犯なら犯人の心理が分かるのではないか?】【何か犯人への手がかりになるヒント得られるかもしれない。】

そう思い彼に質問をしたのです。

 

そして事件から5年後の2002年、なんと大量殺人犯のトミーリンセルズが10歳の息子(ジョエル・カークパトリック)を殺害したのは自分だと自白したのです。

こうして、母(ジュリー)は無罪となり幕を閉じました。

10歳の息子(ジョエル・カークパトリック)の殺害事件について

母ジュリーは、無事に無罪を証明され釈放されたわけですが、何の罪もない息子を殺害されたうえに自分が犯人とされ、禁固刑65年を言い渡され服役。

一体彼女は、どのような思いだったのだろうか。

想像を絶する経験をしたと思う。

そして、自身が無罪となっても愛する息子が戻ってくるわけではない…

そう考えると本当にあってはならないことだと強く思う。

 

そして、小説家のダイアンは本当に凄い行動をとったと思う。

偶然にしても、疑問を持ち真相を暴く執念が彼女のノンフィクション作家としての執念。

それが事件を解決へ導いた。

彼女がいなければ、母親のジュリーは息子を殺害した殺人犯として65年もの間、刑務所で過ごすことになっていただろう。

そう思うと本当に感謝の気持ちでいっぱいだろう。

 

最後に、大量殺人犯のトミーについてだが、彼の大量殺人の根本となったのは幼少期の壮絶な家庭環境や人との関りが原因だった。

親の愛情を知らずに育ち、感情を無くし、自分が何者なのかさえわからなくなっていたのだろう。

そう思うと、彼もまた可哀そうな人生を歩んだのだろうと思う。

 

だが、どんなに辛い想いをしたとしても、殺人は決して起きてはならない。

どんなに報いても、亡くなった人はもう戻ってこない。

そして、何より大切な人を亡くした人の人生までも簡単に壊してしまうのだ。

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