政府は本日(2020年3月10日)インターネット上の海賊版(著作権を持たないサイト)の対策のため、ダウンロードを規制する著作権法改正案を閣議決定した。
改正案は、違法ダウンロードの対象が漫画や雑誌、論文などにも拡大されたという内容になっています。
また、海賊版サイトに誘導する【リーチサイト】も違法化が決まった。
実は、政府は2019年の通常国会でも同法の改正案の提出を目指していました。
しかし、漫画家や有識者から「ネット利用を萎縮させる」などの懸念が強く出て、提出を断念しています。
これは、厳しくしすぎると気付かないうちに法に触れているんじゃないか?
という恐怖で委縮しネットでの漫画や雑誌を見る機会が減るんじゃないか?
という事だったそうです。
なお、これを機に厳しく取り締まるでしょう。
ですから、ネットは多くの方が利用するので何が良くて何がダメなのかを知っておかないといけませんね。
スクショの保存は違法なのか?
結論から言うと、違法にはなりません。
この法の目的は、多くの著作者たちの損害を利益として吸い上げている海賊版サイトを取り締まるのが一番の目的なのです。
なので、今回の改正案ではスクリーンショット(画面保存)や、数十ページの漫画の1コマなどの軽微なダウンロードは違法としないこととしている。
二次創作品(パロディー)のダウンロードも対象外。
※二次創作品(パロディー)=フィギア、ポスター、カードなど…
また、著作権者の利益を不当に害しない特別な事情がある場合も対象から除いている。
これはちょっと難しいですね。
自分の利益の為ではなく、著作権者に利益が入るような仕組みなら良いのかもしれないですね。
しかし、そんなボランティア的な事をする人はあまりいないでしょうが。
いつから(施行日)違法になるのか?
・海賊版サイトへのリーチサイト=2020年10月1日
・違法ダウンロード=2021年1月1日
何故、こんなに先なのかはよくわからないが新型肺炎・コロナウイルスの影響もあるのかもしれません。
何で今頃?海賊版サイトで受けた損害が凄い?
2016年~2018年頃に無料で漫画が読めると人気絶頂だった漫画ビューアサイトの1つ漫画村(まんんがむら)を覚えているでしょうか?
漫画の海賊版サイトは海外や国内にも本当にたくさんありますが。
この漫画村だけでも、被害額は3200億円といわれています。
この1つのサイトだけでこれだけの損害が出ているとなると、全体では総額いくらになるのか想像できない額です。